ある日公園を散歩していたチャロは、泣いているキャンディをみかけ、走りよっていきました。キャンディは自分の誕生日を誰も祝ってくれないと泣いています。そんなキャンディを、チャロは何とか慰めようとしますが、かえって、キャンディを怒らせてしまうのです。
「去年はあんなにゴージャスなバースデー・パーティーをしてくれたのに・・・今年は、クリスが私の事を忘れているんだわ!」
「そうだったんだ。誕生日おめでとう、キャンディ!」
「お祝いしてもらえない誕生日なんて、何がおめでたいのよ!あなたに私の気持ちなんかわからないわよ!」と、彼女はチャロに食って掛かります。
「ゴメン・・・。でも、ボクは捨て犬だったから、自分の誕生日も知らなければ祝ってもらった事もないんだ」と話し出すのです。
その事をキャンディに告げると、キャンディはそんな犬がいることに驚き、泣き止みます。
そこへ車が止まり、キャンディの飼い主クリスが現れます。
「ワンワン(クリス!)」
泣きじゃくるキャンディに
「どうしたんだい?キャンディ」
「遅くなってゴメンね。誕生日のプレゼントを探していたから・・・さぁ、一緒に帰ろうね」
「ワンワン(クリス!)」
その言葉にキャンディの涙はうれし涙に変わりました。
そんな二人(?)にチャロは羨ましさを感じながらも、クリスと帰っていくキャンディに、チャロは声を掛けるのです。
「キャンディ、ハッピーバースデー♪」と、心をこめて声をかけます。
一転して幸せなキャンディは、チャロの元へ駆け寄りチャロのほおにキスをして去ってゆくのでした。
なんだかホンワカ気分のチャロ・・・。
その夜、チャロはドレッドたずねました。
「ねぇ、ドレッド?」
「なんだ?」
「ドレッドは誕生日を祝った事があるの?」
「こんどはどうしたんだ?」
キャンディとの出来事を話すチャロに、ドレッドは、
「お前は翔太に出会った日のことを覚えているか?」
もちろんとチャロは答え、
「それはある雪の日曜日の朝だったよ」と答えると、ドレッドは素敵な言葉をくれます。
「どの日に生まれたかなんて関係ない。お前にも素晴らしい日があるだろう。ならば翔太に会った雪の日曜日の朝、それがいつもおまえの誕生日だ」と静かに答えるのでした。
それを聞いたチャロは、
「そうか!ボクにも誕生日があるんだ!」と安心して深い眠りにつくのでした・・・
