チャロとマルゲリータは、ローザのレストランの裏口で食事をしていました。突然、表通りが騒がしいことに気付きます。街中に人だかりができているのが目に入ります。騒ぎにつられてゆくと、お店にバリケードが張られているのが目に入りました。
強盗が銃を持って建物の中に立てこもっているのです。しかも、そこはあの友人ジョンのお店でした。心配するチャロに、マルゲリータは「大丈夫。ジョンは警官と一緒にいるわ」それを聞いたチャロは、胸をなでおろします。
突然、一筋の黒い影が強盗に飛びかかりました。一体何が起きたのでしょう?それは一匹のスーパー警察犬、シリウスでした。そして、一瞬にして強盗を取り押さえたのです。「よくやったわ!シリウス」女性警官がシリウスを褒めています。そして見守っていた群衆からは拍手が・・・
翌日ローザがレストランで広げた新聞にはシリウスの活躍が大きく取り上げられていました。ちょうどそのときです。レストランにシリウスと女性警官がやってきます。その堂々とした姿に、店の客から歓声が。
ローザはシリウスにご褒美をあげようとしますが、警官のキャサリンは「仕事をしただけなのよ。甘やかしてはいけないの」と、断られます。
一方、マルゲリータはチャロの境遇をシリウスに相談しようと、シリウスの声をかけます。
「チャロ。シリウスは勲章をもらっているのよ」
「わぁ!すごい!!」
「私は仕事を遂行しているだけだ」とこともなげに言い放ちます。
「ボクはチャロ。よろしく・・・」気後れしながらも、初めてシリウスと言葉を交わすのです。
「シリウス、チャロは日本から来て何とか日本に帰る方法を考えているの。どうしたらいいと思う?」
「犬が日本に帰るには人間の助けが必要だ。助けが無ければ絶対に無理だ!」
「でも、あなたは警察犬でしょう?何か出来ないの?」
「事実は事実だ。どうしようもない」
「あんたになんか聞くんじゃなかったわ!なんて冷たい奴なの!」
それを聞いた人情味あふれるマルゲリータは、カンカンになります。
「マルゲリータ、シリウスのいうことは正しいよ、そんなに起こらないでよ」と慰めます。
「でも、やってみるよ、とか、調べてみるよ……って言ってくれてもバチは当たらないでしょう?」
と怒りが収まりません。
どうもクールで仕事至上主義のシリウスと、人情溢れるマルゲリータ、うまくかみ合わないようです。
そんなシリウスは、キャサリンの横で賞賛の声を聞き、誇らしげで幸せを感じているのでした。
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