夜更けにチャロを出迎えたジョゼフは、
「君は重大なことをしでかした。だが、なぜこっそり出かけたんだね?」
と、その理由を静かに問いかけます。
チャロが自分の状況を説明し、日本へ帰るためにある人に探しに出かけたと説明。
すると、ジョゼフはある言葉を教えてくれました。
「I will.」
「えっ?」
「どんな願いも、強い意志をもってのぞめば、かなうものだ。頑張りなさい!」
「だが、周りに心配をかけることはよくないことだ。君が秩序を守る限り、皆手助けしてくれるだろう。」
「わかりました!」
ジョゼフはチャロを激しく叱咤することなく、シカゴのモットーを教えて励ましてくれます。
そして、
「夢に向うことは素晴らしい。あきらめるな!」
そういいながら戻って行きます。
そこに代わってあらわれた老犬アイクは、
「チャロ、お腹はすいていないか?」
「アイク!ゴメンナサイ」
「一番心配したのはジョゼフだよ」
「ジョゼフが??」
「彼は、すべての客人の無事と安全は自分の責任だ、と考えているんだよ。」
そして、ジョゼフの過去を話し始めます。
・・・ジョゼフは小さい時に父を亡くし、いきなりシカゴのトップへ押し上げられたんだ。
そこにフランクがやってきた。そこで、他の犬たちはみな2匹はライバルとして見ていたんだよ。
ある時、子犬が川に落ちたのさ。
フランクは流れの速さを見て、無理だと判断したんだ。
しかし、ジョゼフは「I will.」と言って飛び込み、子犬を救った。その後、フランクは敬意を表して「サージョゼフ」と呼ぶようになったんだよ・・・
ジョゼフはとても強い責任感と他者への深い愛情を持った犬で、その愛情と責任が自分にも向けられているとチャロは気がつきました。
ジョゼフの思いを理解しかけたころ、キャンディがかけつけてきました。
「チャロ!どこにいたのよ!」
「ゴメン、心配させちゃって・・・」
「そんなに心配してなかったわ、言っときますけど。」
そんな強がりを言うキャンディのピンクの耳を朝日が照らしています。そう、新しい一日が始まっていたのです。
どうやら、シカゴでもチャロの力強い仲間ができたようです。
