ローザにもらったソーセージは、プリプリしてジューシー。きっとドレッドを元気づけてくれる・・・。
チャロは嬉しそうにドレッドのもとへ運んで、
「さぁ、一緒に食べよう!」というのでした。
しかし、ドレッドは
「チャロ、忘れたのか?ほかの誰かと分けあおうなんて考えるんじゃない。」と言います。
「腹が減っているだろう?」
「うん。でも・・・」
「じゃ、食べるんだ。それはお前のソーセージだ」
「よく聞け、チャロ。もし食べ物を手に入れたら、自分のためにとっておくものだ」
「でも、いやだ!ドレッドが食べないなら僕も食べない」とチャロも負けません。
「意地を張ってもどうにもならないぞ。」
ドレッドとチャロはソーセージを前に意地を張り合います。
夜が来て、胃袋が・・・グゥ~と鳴り・・・
そして朝が来て、胃袋が・・・グゥ~・・・
そして目が覚めたチャロはびっくり!
「わぉ!なんとうまそうな食べ物だ!!」
なんとサリーと仲間達が、あのソーセージを食べているではないですか!
「だめ!!何するんだよ!!サリー・・・そのソーセージは僕たちのものだ!」
チャロがサリーの元へ駆けつけたときはすでに遅く・・・
サリー以外の鳥は飛び去って、周りを見回すと、ほとんどソーセージは消えていたのです。
チャロはショックを受けます。
「サリー・・・これはドレッドとボクが一緒に食べようとしていたんだよ!なのに・・・」
「いや、腐りかけていたからムダになるのを防いであげたのさ」と、サリーは言い訳をします。
しかし、さすがのサリーもチャロの悲しそうな顔に、背中に隠していた1本だけ残ったソーセージを差し出し、おわびを言って飛んでいきました。
あんなにたくさんあったソーセージが・・・一本だけのソーセージ。
あまりにも思いがけない出来事に、チャロは泣きべそをかきますが、
「さぁ、わかっただろう?これが現実だ。くれてやったら負け。手に入れたら勝ちなんだ。食べろ!」
それでも、その一本をドレッドと半分に分けようとお願いするチャロ。
「チャロ!お前は・・・」
「だって、ドレッドと一緒に食べたいんだもの・・・一緒に食べようよ!!」
わぁ~~ん・・・泣き出すチャロに、
「わかったよチャロ。お前の勝ちだ。一緒に食べよう。」
「ホント?」
「さ、泣くのはやめて食べるんだ」
「ウン!」
チャロは自分の分のソーセージにがぶっと食いつきました。
それは、なんと美味しいソーセージだったでしょう。
根負けしたドレッドは、チャロを静かに見守るのでした。
