ある日チャロはキャンディをみかけます。
キャンディは病院の裏庭でなにやらお祈りをしているようなのです。
(どうぞ成功するように!)
「キャンディ?何しているんだい?」
「チャロ!花を集めているの。」
「こんなにいっぱい?一人で集めたの?でもどうして?」
「まだ足りないわ・・・クリスが明日手術を受けるの。だから、たいしたことはできないけど、何かしたいの。」
ここは、クリスが散歩の時に立ち寄って休んでいた木の下だったので、一生懸命花を集めているのでした。
「そうだったんだ・・・心配だね。」
翔太と離れているチャロには、痛いほど伝わってきます。」
キャンディは
「チャロ・・・明日、手術の間一緒にいてくれない?それから・・・私たちとシカゴへ・・・」
「OK!」
キャンディの言葉を最後まで聞かず、チャロは彼女をはげまそうと手術の時一緒にいてあげると約束するのでした。
「チャロ、ありがとう!もっと花を集めてこなくては。じゃね!」
翌日、キャンディが病院にいくと、すでにチャロが花を一輪持ってきていて、じっと目をつぶっていました。
(クリスの手術がうまくいって、キャンディがまたクリスと幸せに暮らせますように。)
「チャロ、何してるの?それに涙が・・・」
「え?いや、クリスのために祈っていたんだよ。」
「ありがとう!お花を、そしてクリスのために泣いてくれて・・・」
翔太と離れているチャロには、キャンディの心が痛いほどわかるのでしょう。
チャロは
「ううん!クリスのためだけじゃなくてキャンディのためにもだよ。」と照れます。
「チャロ!」
キャンディはそれを聞いて言葉が出ません。
そして、言いにくそうに、
「実は・・・クリスの手術が成功したら一家でシカゴへ引っ越すの」とチャロに告げます。
「えぇ?シカゴへ??」
そんな・・・せっかく仲良くなったのに、もう逢えなくなってしまうの?
チャロの心は波立ちます。
その時、病院の建物内にクリスの乗った車いすが見えました。
「クリスだわ!いよいよ手術が始まるのよ!」
「大丈夫だよ、キャンディ・・・」
いつもは姉のように振舞う彼女が、彼女はとてもか弱く傷つきやすく見えました。
そして、木の下で一生懸命に祈る二匹。
彼らにとってそれは長い1日の始まりでした。
