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リトルチャロ 第36話「樹の下の祈り」

シリウスとドレッドのやり取りなど知らないチャロでしたが・・・。
ある日、クリスの入院する病院の裏庭でキャンディをみかけました。

花を枝に飛びついては木の下に集め、なにやらお祈りをしているようなのです。
(どうぞ成功するように!)

「キャンディ?何しているんだい?」
「チャロ!見ていたの??花を集めていたの・・・。」
「こんなにいっぱい!一人で集めたの?でもどうして花を?」
「まだ足りないわ!クリスが明日手術を受けるの。心配で・・・。何かせずにいられないの。」
この木は、クリスが散歩の時に立ち寄って休んでいたところだったので、キャンディはここに一生懸命花を集めているのでした。

「そうだったんだ・・・心配だね。」
翔太と離れているチャロには、痛いほど伝わってきます。

「チャロ・・・明日、手術の間一緒にいてくれない?それから・・・(私たちとシカゴへ・・・)」
「OK!一緒にいるよ。」
キャンディの言葉を最後まで聞かず、チャロは彼女のために手術の時一緒にいてあげると約束するのでした。

「チャロ、ありがとう!もっと花を集めてこなくては。じゃね!」
一番いいたかったことをいえず、あわてて立ち去るキャンディ・・・。

翌日、キャンディが病院にいくと、すでにチャロが花を一輪持ってきていて、じっと目をつぶっていました。
(クリスの手術がうまくいって、キャンディがまたクリスと幸せに暮らせますように。)

「チャロ、何してるの?それに涙が・・・」
「え?泣いてなんか。ただ、クリスのために祈っていただけだよ。」
「ありがとう!お花を、そしてクリスのために泣いてくれて・・・」
チャロには、キャンディの心の痛みが自分の事のように感じられるのです。

「ううん!クリスのためだけじゃなくて、キャンディのためもあるんだよ。」と照れます。
「チャロ!」
キャンディは言葉に詰まります。
しかし、これを伝えなくては・・・

「チャロ・・・。でも、クリスの手術が成功したら一家でシカゴへ引っ越すのよ!」
「えっ?シカゴへ?」
そんな・・・キャンディがいなくなる?せっかく仲良くなったのに、もう逢えなくなってしまうの?
チャロの心は波立ちます。

その時、病院の廊下をクリスの車いすが通り過ぎようと・・・。
「クリスだわ!いよいよ手術が始まるのよ!あぁ~」
「大丈夫だよ、キャンディ・・・」
いつもは姉のように振舞う彼女が、今、とてもか弱く傷つきやすく見えます。

そんなキャンディを守るチャロは、木の下で一生懸命に祈り続けます。
二匹とってそれは長~い1日の始まりでした。


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