『クリスが翔太だったら、僕も何かせずにいられない!』
チャロは、クリスの手術の成功を祈るキャンディの気持ちが痛いほどわかり、一緒に祈りました。
しかし、キャンディがシカゴへ行ったら、もう逢えなくなる・・・今まで感じたことのない胸の苦しさを抱えたチャロ。
そして、長雨のおさまったある日・・・。
チャロは泣きじゃくるキャンディを見かけます。
「キャンディ!こんなに泥だらけになってどうしたの?」
「チャロ~」
「何かあったの?もしかして、クリスに?」
「違うわ!クリスの手術は成功して明日おうちに戻ってくるわ。だから、うれしいわ。だけど・・・」
「だけど?」
「クリスが戻ってきたらシカゴへ引っ越すって言ったでしょう?だから、その前に何かプレゼントしたかったの」
「僕に?」
「トリプルハートのペンダントを身につけると願いがかなうって聞いたから。なのに・・・」
「?」
「そのペンダントを見に行ったら、こんなことになっちゃって・・・。」
とまた泣き出してしまうのでした。
「チャロにはいつもつらいときに助けてもらったわ。だから、何かお礼がしたかったの」
チャロはそんなキャンディに
「ペンダントなんかなくてもいいさ。その言葉だけで十分だよ!」と言います。
「そんなふうにいわれたら、また泣きたくなるじゃない・・・!」
それから1週間がたち、チャロが街を歩いていると白いリムジンが止まります。
降りてきたのはキャンディ。
「キャンディ!!」
駆け寄ったキャンディは、チャロのほおにキスをして、
「私たち、今日シカゴへ行くの。ここで逢えてとてもうれしいわ!」
「えっ?今日、シカゴへ行っちゃうの?」
あまりにも突然で、チャロはびっくり!!
「そうよ。でも私・・・チャロに謝らなければならないことがあるの。その赤い星のことで・・・」
キャンディは「赤い星」でうそをついていたことを告白しようとします。
しかし、
「わかっているよ、キャンディ。でも、大切なのは自分を信じることなんだ。そうすれば夢がかなう。赤い星のペンダントは、いつもそれを思い出させてくれる【魔法の星】だよ。」
その時、クリスがやってきて、キャンディを抱き上げると、
「お友達とお別れはできたかい?そろそろ時間だよ。」
「もうちょっとだけ!!」
キャンディの気持ちを察したクリスは、再び、地面に降ろしました。
「チャロ、あなたにはいろいろなことを教えてもらったわ。あなたみたいな犬って初めてよ。そしてあなたは特別なんだから、きっと日本へ戻るという夢をかなえられると信じているわ」
「本当にありがとう、チャロ。そして・・・さよなら」
と、チャロの夢にエールを送りながら、クリスの元へ向かいます。そしてキャンディとクリスはシカゴへ旅立ってしまいました。
遠ざかるリムジンに向かい、チャロはそっとつぶやくのでした。
「さよなら、キャンディ・・・」
