日に日に弱っていくドレッドは、何も食べられない状態でした。
チャロはドレッドのために公園に食べ物を探しにでかけますが、なかなか見つかりません。
ドレッドを残して出かけることが気にかかるチャロですが、
「朝早い時間だったら、きっと何か見つけられるから、行ってくるね。」
「あ~俺のことは心配するな。」
しかし、なかなか見つけられません。そんな時、通りすがりの幸せそうな犬の親子たちに見とれていると、
「何を見てるんだ?」という声が。
「ドレッド!!」チャロは自分の目を疑います。
なぜかそこですっかり元気になったドレッドに出会うのです。
「どうしたの?元気になったの?本当?よかった!」
しかし、ドレッドはチャロにこう語るのです。
「遠いところに行くことになったから、しばらく会えなくなる。」
「えっ?どこに行くの?本当に大丈夫なの?」
「なぁ、チャロ。おまえは夢をあきらめずに日本へ帰るんだ。約束してくれ」
そう言うと、いなくなってしまいました。
「待ってよ!!」
振り向いたドレッドは小さな声で「サンキュー、チャロ」とつぶやきます。
「待って!何を言ってるの?聞こえないよ、もう一度言って!!」
チャロはドレッドを追いかけ、街の角まで行きましたが、その姿は消えていました。
不吉な予感にかられたチャロがあわててねぐらに帰ってみると・・・
ドレッドの姿はなく、かわりにマルゲリータが泣いています。
「マルゲリータ!どうしてここに?」
「チャロ、よく聞くのよ!」涙をこらえて、マルゲリータは話しはじめました。
「どこにいるの、ドレッドは?」
「ドレッドはさっき運ばれて行かれたわ。ほんの少し前よ」
「どういうこと?だって、さっきまで僕と話していたんだよ!!」
「なんということ!チャロに会いに行ったのはドレッドの魂だったのよ。」
思わず泣き出すマルゲリータですが、続けて
「これからは、私たちの心の中に生きているのよ」
チャロはドレッドが座っていた辺りを見回すと、ソファの近くに何か落ちているのに気がつきます。
それは、ドレッドの眼帯でした。
「ドレッド、ありがとう・・・ぼく、絶対に日本へ帰って、ドレッドにサクラを見せてあげるんだ!約束するよ!!」
そうチャロは誓い、泣きじゃくるのでした。
そのそばでは、マルゲリータが静かに見守っています。
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