「チャロ、あなただったらきっとできるわ!」とキャンディ…。
「必ず日本へ戻るんだ!夢をあきらめるな!」と言い残し、消えていったドレッド…。
しかし、子犬のチャロには過酷な現実が…。
とうとうローザとマルゲリータがニューヨークを出発する日がきました。
「マルゲリータ!」
「チャロ。よく来てくれたわ。ちょうど出発するところだったのよ。」
「チャロ、とうとうひとりになってしまうのね。心配だわ・・・。」
「大丈夫だよ!マルゲリータ」
「それにしても、あなたみたいにタフな子、ほんと初めてだわ。」
「タフ?ボクが?ありがとう!」
「でもね、トラブルには巻き込まれないようにするって約束して。」
「わかった!」
チャロに何度もキスをするマルゲリータ。
「マルゲリータ、どこにいるの?出発するわよ~。」
ローザはタクシーに荷物を積み終わり、マルゲリータを呼びます。
「こんな日がくるなんて思いもしなかったわ。気をつけるのよ、チャロ。あなたなら絶対日本へ帰れると信じているわ。さよなら!!」
「いろいろありがとう、マルゲリータ。サヨナラ!!!」
とうとう、マルゲリータも去ってしまった。
ドレッドもキャンディもいない今、これからはチャロが一人で生き抜いていかなければなりません。
マルゲリータに大丈夫とは言ったものの、そう甘くはありません。
ひとりぼっちで食べ物をさがしていくら歩きまわっても、何にもありつくことができない、そんな日が何日も続きます。
「あ!オレンジが落ちている!」
「何してるんだ、あっちへ行け!この野良犬め!!」
キャイ~ン・・・
「あっ!クッキーの包み紙だ!なにか残っていないかな~?ダメだ・・・ゴミばっかりだ・・・」
チャロはおなかが空いてもう動けません。
「ボクはこのまま死んじゃうのかな・・・翔太、ごめんね・・・」
どこかでパレードが行われているようで、風に舞う白い紙吹雪が彼の目に入りました。
それはまるで雪のようで、翔太と出会った雪の日のことが、チャロの脳裏によみがえります。
とうとう力尽き果て、そのまま意識を失いかけるチャロ・・・。
と、現れたのはショートカットの人間。翔太でしょうか?まさか夢!!
「可愛そうに、このままじゃ死んでしまう」
その影は去って・・・パタパタパタ・・・
ふと気がついたチャロ。その鼻先に、なんともオイシイにおいがしてきました。それはソーセージ!!
「ほら!食べて!きみのだよ。」
【トモコ?】
再び現れたその人は、以前レストランで出会ったトモコでした。
トモコはチャロにソーセージをあたえ、命を救ったのでした。
なんという再会でしょう!!
まるで、翔太がチャロの命を救ってくれたように、今度はトモコがチャロを救ってくれたのです。
トモコとチャロには、何か通じるものがあるのでしょうか??
