「おはよう、ルイ!何してるの?」
「今日は人生最大のオーディションで、準備しているんだ。」
「オーディション?」
そのとき、ジェーンの声が!
「ルイ~、出かけるわよ~」
「チャロ、ニューヨークに住んでいてブロードウェイを知らないなんて悲劇だよ。一緒に来るかい?」
そういって、チャロをぐいと引っ張るルイに「あっ、あっ・・・」
「ほらほら、あなたたち、ふざけてる時間はないのよ。ん?チャロ、あなたも来るの?いいわ。さぁ!!」
チャロをバスケットにいれて、ルイとルイの飼い主のジェーンとブロードウェイへ出かけました。
「わぁ~、すごい人!そして看板もなんて多いんだろう!!」
華やかな雰囲気にチャロが驚いていると、
「ここがブロードウェイ。きっとトモコの名前もここに残るさ!」
「トモコの?」
「そうさ、あの子は才能がある。ぼくにはわかる。おっと、噂をすれば、だ!」
通りの向こうにはトモコが!知り合いの男性でしょうか?何やら話しています。
「ムチャなのはわかっています、でもお願いです。これがうまくいかなかったら、二度とご迷惑はかけません、だから・・・」
「わかったわかった!火曜日までに送ってくれ!」
「ありがとうございます!!」
「トモコ!」
「ジェーン!!ミュージカル『赤い星』の演出家、バーン・ハート氏のマネージャーに頼み込んだの!」
バーン・ハート氏が、新しい脚本を探していると知り、自分の脚本を読んでもらえるように話し、マネージャーはトモコに根負け、後日脚本を送るようにと言ってくれたのでした。
「すごいじゃない?一生に一度というチャンスじゃない!」
「わからないわ・・・あれ?チャロ。どうしてここに?」
「ワンワン!」(よかったね、トモコ!)
「わ!もう時間だわ。トモコ、チャロをお願いしていい?」
「もちろん」
そういうと、ジェーンはルイとオーディションへ向かいます。
「チャロ。まだひざがガクガクしているわ。でも、でもすごくいい気分。ありがとう、チャロ。」
「ワンワン!」
そして、トモコたちがさらに数ブロック歩くと、古いけれど立派な劇場に着きました。
おじいさんに話して劇場に入れてもらうと、トモコとチャロはまだ誰もいない客席へと入っていきました。
「チャロ、ここはね、特別な場所なの。パパと最初で最後のショーを見たところなのよ。」
「あんなにすごいものがあるなんて思いもしなかった。」
「笑って泣いて本当に楽しいお芝居だったわ。だから、その時に劇作家になると誓ったの。」
「ワンワン!」(トモコ、やったね!!)
「チャロ、きみがいたからこそ、一歩前に踏み出せたのよ。ありがとう!」
「私は夢に向けてがんばるわ!そしてチャロも、ね?」
「ワンワン!」
チャロはそんなトモコの夢を応援したいと思うのでした。
