夢に向かってまた前進したトモコ。そして、トモコと穏やかな時間をすごすある夜のこと。
トモコの帰りを待つチャロは、ウトウトしていました。
突然紫の煙が立ちのぼり・・・。
「アンドーラ!」
「ハロー、チャロ。元気だった?今日はちょっとした知らせを持ってきたわ。」
それはとっても衝撃的なニュースでした。
「翔太のお父さんが今仕事でニューヨークに来ているのよ」
「それ、本当??翔太のパパが?」
「見てごらんなさい」
チャロの額に手をやると、次第にその映像が・・・
(パパだ!)
翔太のパパは、TVカメラマンとして世界中を飛び回って、今ニューヨークで仕事仲間と話しているようです。
「この街に来たときに、空港ではぐれてしまったんです。息子の飼っていた犬を探しているんですが、何とか協力してくれないだろうか?」
「でも・・・こんなこと言いたくはないけど、野良犬がここで生きつづけるって、ほんとにきついことなんですよ。」
「わかっているよ。それでも、いい人が見つけて引き取ってくれたってこともありうるし。」
翔太のお父さんはボクを探していた!!
翔太もチャロを見つけることをあきらめていなかったのです。
「これいつのこと?」
「昨日よ。」
「今からホテルに会いに行く!!」
「お行きなさい。でも忘れないで。誰も一人では生きられないわ。お互いに助け合うことが必要なの。」
「気をつける?そしてお互いに助け合う・・・」
「そう。今はわからないかもしれないけれど、大事な決断はあなたの心に従いなさい。正直な気持ちにしたがえば、正しい答えに行き着くことができるでしょう。何が一番重要なことか。じゃ、行きなさい!!」
一体どんなことなのか、今のチャロには本当にわかりません。しかし、夢から覚めたチャロは、起きるやいなや、ホテルへ向けて駆け出します。
やっと着いたホテルの玄関では、数人の男性がバンに乗り込むところでした。
『翔太のパパ~~!チャロだよ!!』
しかし、チャロの声は騒音にかき消されてパパには聞こえません。
「それじゃまた水曜日にここで、12時きっかりに。」
お父さんは女の人と待ち合わせの約束をして、翔太のお父さんは車に乗って去ってしまいました。
バタン、ブゥー・・・
「ワンワンワン!!」(パパ!ボクはここに居るよ!)叫びながら追いかけるチャロ。
とうとう見えなくなった・・・
しかし、チャロはラッキーでした。
だって、ちゃんと会話の最後の部分を聞いていたのですから。
「水曜になれば、翔太のパパに会えるんだ!よし!」
再び翔太に逢える希望が目の前に現れた・・・そして、チャロはニューヨークの空を見上げるのでした。
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