「わぁ!」
日曜日の朝、トモコの歓声がアパート中に響きます。
「どうしたの、トモコ?」
「信じられないわ!!」
「落ち着いて!とにかく何があったのか話してみて。」
「見て見て!」
「わぁ、やったじゃない!!」
トモコが書き上げた脚本に対する返事が届き、トモコとジェーンは大喜び。
そこには、トモコの脚本が一番優れていたが、出演者のイメージにあわせるためいくつか書き直しをして欲しいので、水曜日の12時にくるようにと書かれていたのです。
「あら、3日しかないわよ!これって、招待されたも同然じゃない!」
「夢が実現することって、ほんとにあるんだ!」
次のページには、もっと驚くことが!
ページをめくったトモコは声をつまらせます。そこにはトモコの長年の夢が!
なんとトモコの作品を演じるのは、日本のトップ・スター「ケン・マツモト」だと言うのです。
「それって、お父さんのお芝居の脚本を書くことじゃない!トモコの夢が叶うんじゃない!とにかく幸運を祈りつづけましょ…2人の幸運をね。」
「ワンワン!」トモコはチャロを抱き上げると、
「チャロ、すごいでしょ?」
「ボクも水曜日の12時に翔太のパパに会えるんだよ!」
その後、ささやかなお祝いをして、トモコは再びパソコンに向かい、脚本を書き直し始めます。
忙しいトモコですが、ほかにも何か進めている様子で、寝不足のはずが、元気イッパイです。
「あ~、あれもプリントしなくては・・・」
火曜日の夜、チャロが近づいてみるとトモコは疲れてパソコンの前で寝てしまっています。
「あした、二人の夢が叶うんだね」
「あれ?これ、ボクのこと?」
パソコンの脇にはチャロの写真が載った迷い犬のチラシが。
(この犬、知りませんか?)
トモコは忙しい中でもチャロが日本へ帰る手助けをしてくれようとしていたのです。
「トモコ、ありがとう。ぼく、絶対忘れないよ。あした、翔太のパパと逢うよ。そして、
ぼくはおうちへ帰れるよ……今度こそほんとうに!
もし明日戻らなくても心配しないでね。」
チャロは、トモコと翔太を思い、眠りにつくのでした。
