『水曜日の12時に』
自分の夢よりトモコのために・・・。
そう決心したチャロを手助けしてくれたのは、シリウス!!
華麗なジャンプを見せて、見事劇場へ12時に到着!
しかも、『礼は私ではなく、ドレッドに言ってくれ!約束を果たしただけだから・・・』なんてきざなセリフをはくシリウス。
そして・・・
劇場の前で、バーンハート氏を待つチャロ。その前に彼がやってきました。
しかも、いっしょにいるのは特別ゲストのケン・マツモト、彼はバーンハート氏の次回作ミュージカルに主演することになっています。
チャロを見たケンは、
「ゲスナー、見ろよ!この犬は赤い星をつけているぞ。」
「おや?なんだいこれは。プロモーションか何かかい。」
どうやら、バーンハートはチャロの赤い星に気づき興味を持ちます。
トコトコ・・・ドサッ!その二人の前に、チャロは封筒を置きます。
「ワンワン!」
「どれどれ……おや、これは『一枚の切符』の脚本じゃないか。驚きだね!」
「何だね?」
「ケン。これは、キミの次の作品だ。なかなか良い内容だよ。ところで、作者は日本人だ。」
「日本人?」
「ま、そのうちわかるよ。」
そこに遅れて、タクシーに乗ってルイとともにトモコが足を引きずりながらやって来ました。
「ワンワン!」(トモコ、急いで!!)
「遅れてすみません。トモコ・ハシモトです。」
「紹介しよう。彼女は・・・」バーンハート氏が言いかけると、
「よく知っています。彼女を・・・」
トモコの目には涙があふれます。
「そして、彼女もほかの誰より私のことをよく知っているんだ。」
「パパ!!」
トモコとケン・マツモトはしばらく見つめ合い、そして強く抱き合うのでした。
「ワンワン!」(トモコ!お父さんと逢えて良かったね!)
「ケン、邪魔して悪いが、いったい何がどうなってるんだ?」
「あ・・・すいません。私の娘です。トモコは・・・」
「何だって?君の娘さんだって?まったく、人生ってのは驚きの連続だな。」
突然わき起こった感動劇をマスコミが囲みます。
「ケン・マツモトさん、笑顔の写真を撮らせてください。」
「オーケー。ただし、この小さな犬もいっしょだよ。なんてったって、僕たちを結び付けてくれたんだからね。」
ケンはチャロを前にかかえ、そのすぐ脇にトモコを抱き寄せました。チャロは抱き合う二人にはさまれながらも満足そう。
カシャ・カシャ・・・
奇跡は続きます。
多くのカメラマンが、思いがけない親子の再会にシャッターを押す中、
「うぇ・・・?まさか・・・」
その中のカメラマンの一人が、撮影を中断し、驚いた様子で近づいてきました。
「チャ、チャロ・・・チャロか?」
「そうですけど、あなたは?」
「間違いない!チャロだ!」
「ワンワン!」(パパだ!翔太のパパだ!!)
チャロはジャンプして、パパの腕の中に!
「チャロ!本当にチャロだよ!こんなところで逢えるなんて!!」
「あのぉ・・・この犬をご存知ですか?」
「わ、私は・・・この犬の飼い主です。チャロは私の息子のよき友達です。」
なんと、そのカメラマンは翔太のパパだったのです。
「ということは、あなたは翔太のお父さんですか?」
「そうですが?でもどうして息子の名前を知ってるんですか?」
「ワォ!2人の夢が同時にかなうなんて!よかったわね、チャロ!」トモコはうれし涙でくしゃくしゃです。
幸せにつつまれて、チャロはキャンディのことを思います。
『ありがとう、キャンディ!この赤い星は夢を叶えてくれたよ!!赤い星はボクを救ってくれたよ。
』
そんなチャロに、キャンディの声が。
(言ったでしょ?必ず日本へ帰れるって、私は信じていたわ!)
ニューヨークの空は澄み切って晴れ渡り、チャロの赤い星は光り輝いていました。
