チャロが街角で可愛い犬を見かけてから数日後、ひとり公園のそばを歩いていると、目の前にボールが飛んできました。つい反射的にボールに飛びついてしまったチャロ。
そこに現れたのは、なんと!・・・
先日みかけたあの可愛い雌犬でした。「ボールをかえして!」と命令調の厳しい言い方にチャロはたじたじとなり、つい謝ってしまいます。
茂みの向こうから、「キャンディ~」と探す声が聞こえてきます。それは彼女の飼い主の声でした。彼女の名前を知ったチャロは、自分も名乗ると、キャンディが「ほかの国から来たのね?」とたずね、日本から来た事を伝えます。再び「キャンディ!」と呼ぶ声が聞こえて、キャンディは行ってしまいます。
そして、飼い主に甘えるキャンディの姿をまぶしく眺めるのでした。
数日後、チャロは翔太の夢をみました。
翔太と初めて出会った雪の日の事を誰かに説明しているのです。雪の降る寒い日、捨てられていた子犬のチャロに何か食べ物をと探してきたソーセージをくれた翔太。
犬を飼う事に反対するお父さんを説き伏せるために、チャロを抱いて雪の降る寒い夜に屋外で頑張ってくれた事。
「わかったよ、翔太」
そしてチャロの耳を見て名前を付けてくれたこと。
「君は耳が茶色と白だから・・・チャロ、チャロにしよう!!」
「あれ?翔太、翔太ぁ!!!!」消えて行く翔太。
夢の中で叫んでいたのです。
チャロが目を覚ますと、そこはドレッドのねぐらでした。ここはニューヨークだったのです。
ドレッドは
「おまえは、寝ていてもうるさいヤツだな。」とひと言。
しかし、チャロはがっかりしている様子はありません。
(翔太、絶対日本へ戻るよ!)
「ね、日本へ戻るにはどれくらいかかるの?」
「何だって?」
「ボクは翔太の元へ必ず戻るんだ!」
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