ドレッドとマルゲリータに別れを告げ、決死のダイビングで無事船に乗り込んだチャロは、早速船の中を探索し始めます。
そして、日本人の寿司職人がなにやら寿司の材料を説明しているのを見ます。
「いいか、これはトロ、ガリ・・・」
『やった!やっぱり日本の船だ!これで翔太に逢えるぞ!』
つい、身を乗り出したチャロは、寿司を食べていた二人連れの女性客に見つかります。
「まぁ、可愛い!」女性客らは、チャロを船員の誰かのペットかと思っているようです。チャロを抱き上げると、そのままデッキに上がります。
すると、
「ねぇ、自由の女神が見えてきたわ。写真を撮りましょう。ほら、ワン君あなたもよ!」
「ワンワン!」
女性客らは写真を撮りはじめました。もちろんチャロも一緒に。
そして、船はどんどん自由の女神に近づきますが・・・。
(あれぇ、なんか変だぞ?)
チャロはあることに気がつきました。それは、船がいっこうに外洋へ出る気配がないということです。
「船が戻っていく!!」
さぁ大変!これでは日本へ行くどころじゃありません。
その時!チャロの目に映るものがぐるぐると回り始めます。
「あれぇ・・・なんだか気持ち悪い・・・」
それは、ひどい船酔いでした。
一方、ドレッドとマルゲリータはまだチャロを見送った桟橋に残っています。
「チャロが行っちゃった~」
魂が抜けたように黙って座り込んでいました。
しかし、マルゲリータは叫んだのです。
「ドレッド、見て!船が戻ってくるわ!」
「何だって?」
見送ったはずの船が戻ってきます。すぐに駆け寄った二匹。
「どういうことだ?」
ドサッ!
船が着くやいなや、船員が桟橋へ放り投げたのはチャロです。
「二度とこんなことはするな!」
「チャロ!!」
「チャロ?どうした??」
驚いてドレッドとマルゲリータが駆け寄りますが、チャロはぐったりしています。
「×××・・・」
虫の息のチャロはどうなったのでしょう?
