ミドル・ワールドに来てしまったチャロ。
「どこだろう?何が起きたんだろう?」
様々な色の建物がずらりと並んでいる。
「見たこともない場所けど、ここに翔太が居るのだろうか?」
そのときです。
「お前は何をしているのだ?」
そこには、あの翔太を病院から連れ去った鳥のような不思議な生き物がいました!
「私はナムタカ。このミドル・ワールドのものだ」
「翔太、翔太はここにいるの?あなたが病院から翔太を連れていったんでしょ?」
「翔太?じゃ、お前はあの少年の病院のそばにいた子犬か?信じられない!なんということだ!」
「お前は勘違いしている。翔太は私がここに連れてきたのではない。あの子はこの間の国・ミドル・ワールドに来る運命だったのだ。」
「ミドル・ワールド?どんなとこなの?」
すると、ナムタカはチャロに説明し始めます。
「ミドル・ワールドは死者の入る門だが、現世に心残りのある魂がさまよう場所だ。」
「翔太は死んでしまったの?」
「そうともいえない。体はまだここに残っているよ。翔太もどうやら心残りがあるようだ。だからここにいるのだ」
「じゃ、ボクは翔太をつれて帰る。」
「お前が?」
「翔太はボクの友達なんだ!彼がボクを守ってくれたんだ!」
「お前の名前は?」
「チャロ!」
チャロ…ナムタカは思い出しました。『たしか、病院で翔太がチャロと・・・』
「チャロ、お前のような者には初めて会ったよ。」
「ねぇ、翔太を連れ戻せる?」
「ハハハ、不可能だよ。それに、ここは死に直結する場所だから、下手をするとお前も死んでしまうかもしれない。それでもやるかい?」
「ボクはやるよ!ボクは翔太を救う!」
ナムタカは、チャロの表情を見て、
『チャロなら翔太を現世に連れ戻せるかもしれない』
そして、小さな白いボールを渡します。
「これは?」
これは、命の玉だ。(ライフグローブが)真っ黒になったら二度と現世に戻れぬ身となる。」
「そう…」
ナムタカは目を開け、チャロの首にライフグローブ(命の玉)をつけます。
すると、すぐにライフグローブが真っ白に輝き始めたのです。
「おっ、お前の生命はなんと強い!」
「ありがとう」
「こっちにおいで」
「えっ?」
彼は意を決したようで、自分が営む宿へ連れて行くことにします。
「おいで!」
