チャロを諭したのはカノンと名乗ります。
「友達があそこにいるんだ!どうしてボクを止めるの?あっ、翔太!」
「彼について言ってはいけない!」
しかし、チャロは白い犬に叫びます。
「友達を引き戻すんだ、それがなぜいけないの?」
「ミドル・ワールドはとても危険が多い。戻りなさい!」と言って立ち去ります。
「どうして?もう少しで翔太に会えるところだったのに・・・それに、翔太も、僕が呼んだらいつも振り向いてくれたのにどうして・・・?」
泣きながら歩き回るうち、チャロは帰り道がわからなくなります。
「ナムタカの宿はどっちだろ?」さまよううち、空腹で倒れそうになった。
チャロのライフ・ボールも白から黄色に変わっています・・・危険だよチャロ!
チャロの意識が遠くなっていく。
そのとき、おいしいあの匂いが!チャロは目を開けてみると、それは・・・ソーセージ!翔太?
いいえ、あの白い犬カノンでした。
「おなかが空いたでしょ?あなたが心配で戻ってきたのよ。」
「ありがとう・・・」声を絞り出してお礼を言うチャロ。
そして・・・夢中で食べ・・・やがて、
「あの・・・ありがとう」
白い犬は微笑みながら、
「よかったわ。私はカノン、君は?」
「ボクはチャロ」
「いい名前をつけてもらったわね」
微笑んで言いながら、チャロの足環を舐めはじめます。
「えっ、何するの?」
「ごめんなさい。汚れているわこの足環」
チャロがナムタカの宿にいると聞き、カノンは宿へ案内します。
カノンとチャロは、歩きながらいろいろ話し始めます。
「カノン、どうしてボクを助けてくれたの?どうしてここにいるの?」
「昔、息子と離れ離れになってしまったの。」
「本当?ボクも生まれてすぐに捨てられたんだ。だから、ボクはお母さんの顔を知らない」
「そうなの?なんてかわいそうに。」
「でも、捨てられたボクを翔太が助けてくれて・・・」
「なんて素敵な!」
「あなたは?息子さんと逢えたの?」
「病気になって、子供と会う前に私は死んでしまったの。だから、チャロのような子犬を見ると、心配なの。」
ぼくと同じだ。そんなカノンに、チャロは共感するのでした。
「君はどうしてここに来たの?」
「大怪我をした翔太を探していたら、ここに。だからボクは翔太を連れて帰るんだ!」
「じゃ、君は生きているのね?」
「そうだよ!」
「そう・・・君は生きている・・・ナムタカの宿はもうすぐよ、行きましょう。」
暖かい日差しが並んで歩く2匹の姿を照らしていた。
