ルビーはけがも治り、ミドル・ワールドの空を自由に飛び始めました。
そんなルビーを羨ましく見つめるムウ。
「チャロ、ルビー素敵でしょう?」
「そうだね」
「悔しいけど、かっこいい!彼女にはかなわないわ。」
ある日、ルビーは空を飛んでいると、ムウを見かけ声を掛けます。
「ムウ。どうしたの?泥だらけよ」
「あ・・・その、ちょっと転んじゃって」
恥ずかしそうに言うムウ。
「あなたと会って、いろいろ考えたけど。ミドル・ワールドで飛ぶことにしたわ。いつかシャイニーと飛べるように」
「そう…頑張ってね」
「ありがとう」
そんなところへチャロがやってきました。
「ムウ、ここにいたんだ!ナムタカのロッジに戻ろう!ルビー、ムウに飛び方を教えているの?」
「チャロ!余計なこといわないでよ」あわてるムウ。
女心のわからないチャロ!恋のライバルにムウの秘めた思いをしゃべってしまうなんて!
「飛ぶ練習?」
「ムウはシャイニーのように飛びたくて、飛ぶ練習中に絶壁から落ちてけがを…だからミドル・ワールドへ来たんだ」
ルビーは驚いてムウを見つめ、
「本当なの?あなたが?シャイニーと一緒に飛ぶ?」
「あなたのように飛べないのはわかっているわ。でも、少しでも彼に近づきたかったのよ…」
ルビーは、ムウがシャイニーと一緒に空を飛ぶという夢を持ち、練習していると知り、感動します。
「ムウ。シャイニーが聞いたら感激するわよ。彼は夢を持って努力する生き方を尊敬するわ。」
「ルビー…」
「ムウ、ありがとう。あなたに会えてよかったわ」
「私こそ…」
このとき、ルビーとムウに友情が芽生えたのです。
「じゃ、またね。」
ルビーが飛び立ったそのとき、羽根の音に驚き、チーターの子供のドゥーマが茂みから飛び出してきた。
「わぁ!」
「誰?」
「ボク…ドゥーマ。ここはどこ?」
「ミドル・ワールドだけど、どこから来たの?」
「サバンナにいたんだ。おなかが空いて気が遠くなって…気がついたらここに」
「まぁ、かわいそうに。心配しないで。ナムタカの宿へ行きましょう」
ムウとチャロは、ドゥーマをナムタカの宿へ連れて行った。
「ようこそ。ナムタカ・ロッジへ」
「ドゥーマ、あれ?」
「…!」
カウンターから頭を突きだすナムタカを見て、驚いたドゥーマは廊下の隅に飛び去りました。
どうやら、新しい仲間は怖がりのようですね?
