世の中はW杯サッカーの話題で持ちきり!サッカーが翔太を探すキーワードにもなっているのは偶然?
さて…
チャロは長い時間翔太を探したのですが、結局見つけられず宿に戻ってきました。
「心配しないで、チャロ」
「ありがとう。明日も探すよ。そうだ、明日学校へ行くよ。放課後はいつもサッカーの練習をしていたから」
「でも、ミドル・ワールドに学校なんてあるの?遠いから毎日通うのは大変なんじゃない?」
「ドゥーマ!どうしていつも後ろ向きなことを言うのよ!」
怒るムウに、
「ごめん…チャロ」
「チャロ、どうして翔太がそんなにすきなの?」
「翔太はボクにとって特別なんだ」
チャロは翔太の思い出を話し始めます
「彼の夢はサッカー選手だったんだ。でも、翔太はそれほど上手というわけではないけどね。」
「あら、そうなの?」
「そんな彼をお母さんは毎日お弁当を作って応援してくれたって。」
『翔太、大好きなソーセージを入れておいたわね。頑張るのよ』
『わぁ~ありがとう!』
「翔太のクラブでは、リフティングが20回できないとレギュラーになれないんだ。でも翔太が成功する前にお母さんは亡くなった。」
「まぁ」
「レギュラー選手になることがお母さんへのはなむけだったと思うよ。だから、たとえ雨だろうが、寒かろうが、翔太は1日も休まなかった。レギュラー練習のあと一人で練習していたんだ」
「ある日、翔太はついにやったんだ!20回リフティングを続けたんだ」
『翔太おめでとう!やったね!』
チャロはそのボールに飛びついて喜んだのです。
『お母さーん、ぼくやったよ!!』
「翔太はボールを頭の上に誇らしげに掲げたんだ。まるでトロフィーのように…」
「で、レギュラーになれたの?」
「それが…」
「『ゴメンねチャロ。すごく焦っちゃったんだ。』テストの日翔太は8回しかリフティングができなかったんだ。そんな翔太をボクはなぐさめようとした。でも…」
「そんなふうに落ち込んでいるときには、放っておいてほしいものだよ。」
「違うよ、翔太は一人で立ち直ったんだ!」
「ふうん、前向きだな。」
「ドゥーマ、あなたが後ろ向きすぎるのよ」
その後も、翔太は公園で毎日練習を続けていた。
「翔太はボクに約束したんだ。きっとレギュラーになる。そのときお母さんに報告しようって。」
「そうなの。素敵なお話ね。あなた達はいいお友達なのね」
「そうだよ、ベスト・フレンドだよ!」
チャロは翔太の言葉をまた思い出します。
『チャロ、ホラ今日は17回できた!あきらめないよ。よし、もう1回!』
「絶対翔太を探し出して、現世に連れて帰る!」
チャロは決意を新たにするのでした。
