チャロとドゥーマは街を一緒に歩いていました。
「なかなか翔太を見つけられないなぁ」
「ミドル・ワールドは思ったより広いよ。」
「必ず見つけなきゃ!でも、ボク、お腹すいちゃった…」
そのとき!あのおいしそうな匂いが!
「カノン!」
カノンがソーセージを持ってきてくれたのでした。
「わぁ~おいしそう!!ありがとう」」
チャロは元気を取り戻します
「あなたもどうぞ。」カノンはドゥーマにも声を掛けます。
次の日、またカノンが現れ、
「公園でサッカーボールの跡を見つけたわ。翔太に違いないわ。」
「本当?どこ?」
「自分で行ってみたら?はずれにある小さな公園よ」
「ありがとう!」
飛ぶように公園を目指すチャロ。
「カノンって、いつもいいところに現れるんですね。チャロを見守っているみたいだ。」
「そ、そう?」
「カノン、あなたはチャロのお母さんみたいだね。」
「(ドキ!)それは…あなたのお母さんは?」
「全然違う。チャロはあなたがいて、いいですね。」
風の強いある日、ナムタカの宿では、カノンがナムタカと話していました。
そこへムウとドゥーマがやってきて、
「嵐になりそうだわ。あら?チャロはいないの?」
「一緒じゃないの?」
「いいえ、ランチのあと別れたわ。」
「またあの公園だわ」
急ぐカノン…
「彼女、どうしたの?」問いかけるムウに
「さあな…」答えるナムタカ。
公園にはやはりチャロがいました。
「チャロ、やっぱりここにいたのね。」
「だって、翔太が足跡を残しているかもしれない。」
「帰りましょう!。危ないわ。」
「ほっといてよ!母親でもないのに」
きまずい時が流れます。
「チャロ…」
そのとき!木が倒れてチャロのほうへ!危ない!絶体絶命!
「ワァァ~~!」とっさにチャロをかばうカノン。バサッ!カノンの上には大木が!
「カノン!カノン!大丈夫?」
「ゥゥ…大丈夫よ。嵐のときは危ないといったでしょ。気をつけるのよ、わかった?」
「はい、カノン」
帰り道、チャロは謝るのでした。
「カノン、ゴメンね。言い過ぎたよ。」
そして、
「ねぇ、カノンには別れた子どもがいたよね?逢いたいと思う?」
「…そうね、逢いたいわ。もちろん…」
突然チャロが立ち止まります。泣いていました。
「翔太とぼくには、母親がいない。でも、羨ましいんだ。だって、ボクはお母さんを知らないんだ。」
「お母さんの記憶はほとんどないの?」
「翔太がお母さんに逢いたいって泣いていたけど、ボクも逢いたいよ~」
カノンはそんなチャロを見守るのでした。
