Episode 1 Lost in the Airport/空港の迷子犬
ニューヨーク、ジョン・F・ケネディ空港。ここで事件はおこります。
なにやら、一人のおばあさんが怒っています。「自分のペットの蛇がでてこない!」
ようやく現れたペットのかご。しかしそこに入っていたのは一匹の子犬でした。
この子犬がチャロ。日本から飼い主の翔太とその父と旅行にきて、一緒に日本に帰るはずだったのに…、なぜか広い空港にひとりぼっちでとり残されてしまいました。
警備員達がチャロを捕まえようと追ってきます。チャロ危うし!
ようやく荷物のすきまに逃げ込んだところ、「どうしたの?」と声をかけてきてくれた雌犬がいました。チャロは慣れない英語で一生懸命説明しますが、わかったのは、非情な事実。『犬は単独では飛行機に乗って日本に帰れない』
空港を飛び出したチャロが見たものは夕暮れの摩天楼。チャロの大冒険はここから始まります。
Episode 2 遠い日本
NYの街をさまようチャロ。駐車場のおじさんに野良犬あつかいされます。
以前、翔太と泊まったホテルを目指すも、やはり門前払い。空腹で疲れ果てたチャロは道ばたにへたり込みます。
そのとき突然、誰かにしっぽを踏まれました。
そこには、大きなボクサー犬。いかにも怖そうです。「オレの縄張りだぞ」とすごまれてしまいます。
チャロは謝りつつも、日本へどうやって帰ったらよいのか、その犬に尋ねます。
ボクサー犬は驚きながらもこう答えます。「日本は遠い、生きている間には絶対に帰れない。」
ショックで涙があふれ、その場にへたりこむチャロ。
ドレッドという名のボクサー犬は、しかたない、今日だけ助けてやるよと、チャロをくわえて歩き始めます。
Episode 3 ソーセージの思い出
チャロが目を覚ますとそこはニューヨークの路地裏。ああ夢ではなかったとため息をついたとたん、何かがチャロの足元に投げこまれました。はたして、ボクサー犬のドレッドが与えたベーグルでした。夢中で食べるチャロ。
ドレッドに連れられて、あるイタリアン・レストランの勝手口にくると、女店主のローザが二匹に声をかけてくれました。チャロを新顔と見ると、ソーセージを与えてくれますが、チャロは食べようとしません。ドレッドが促しますが、チャロの目には涙があふれていくばかり。
ソーセージ、それはチャロが飼い主の翔太に最初にあったとき、彼にもらったものでした。翔太との思い出をドレッドに語るうちに、チャロはこらえきれなくなり大声で泣き始めます。ひとしきり泣いたチャロ、落ち着くと、ドレッドにソーセージを分けあって食べようと提案しますが、ドレッドはこう断ります。「それはおまえのだ。食べられるときにはいつでも、なんでも食べる。それがこの街のおきてだ。」チャロはドレッドの暖かさを感じました。
