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チャロ2 39話:独りの過去

チャロは子犬のベルが再び口を閉ざしてしまい、ゲンブの元へ戻ります。
「そんなに落ち込むな。」
「でも…」
「ベルはソーセージを見ると、なぜか心を閉ざすのさ。」
「ぼく、知らなくて…」
「おまえのせいではないよ。」
「でも」
責任を感じるチャロは、マーガレットをたくさん摘んでベルに届けます。
「ベル、ごめんね。ほら、見て!マーガレット。君が名前を教えてくれた花だよ。」
しかし、ベルは無視。
その夜、
「僕のせいだ。」
「そんなに落ち込むな。ところで、おまえは何かやりたいことがあるんだろ?」
「はい、翔太という少年を探しているんです。」
ゲンブに問いかけられ、チャロはミドルワールドへ来たわけを話します。
「そうか、翔太は一番の友達なんだな。」
「はい!命の恩人です。翔太がいるから僕は生きてこられたんだ。」
「友情は宝だ。」
「だから翔太を探しにきたんだ。そして、一人でいる寂しさがわかるから、ベルを放っておけないんだ。」
「そうか、お前は優しい心の持ち主だ。」
「ゲンブ、どういうこと?ゲンブはどうしてここへ?」
すると、ゲンブは自分の過去を話し始めます。
「私はかつて絶滅種の最後の生き残りだったのさ。気候の激しい変化で仲間が全滅した…。」
「えっ?」
「だから、家族もなく、友達もいなかった。一人ぼっちで、話す相手もいなかった。」
「そんな・・・」
「家族や友達を探す人には、幸せになってほしいのさ。」

次の日、再びマーガレットを探しに出かけるチャロ。
同じころ、ゲンブは、
「ベル、チャロは大切な人を探しにきたんだ。飼い主の翔太という少年だ。チャロは生きている。だが、翔太を探してひとりでこのミドルワールドへやってきた。しかし、お前のことが気になってこの島にとどまっているんだ。」
「チャロがボクのために?」
ベルはポロポロと涙をこぼし泣き出し、走り出すと叫びます。
「チャロ!」
マーガレットを摘んでいるチャロを探して…。
「ベル?」
「チャロ、ボクはもう大丈夫だよ。だから、翔太を探し続けてよ。」
「え?」
「大事な人なんでしょう?それなのにボクは…。」
「ベル」
「君みたいなに親切な人初めてだよ。兄弟みたいな気がするんだ。そんなチャロから強くなることを教えてもらった。だからぼくもがんばれる気になってきたよ。」
「わかった。ベル、ありがとう」
ベルはほほ笑みます。チャロもほほえみながら、安心して旅立つことを決めます。

ゲンブとベルは、島を去るチャロに、
「気をつけて行くんだよ、チャロ。翔太と会えるように。花畑への道はとても危険な場所だ。死の世界に近づくのだからな。」
「ありがとう、ゲンブ。」
「グッバイ、チャロ!」
「グッバイ、ベル!」
そうしてチャロは再び翔太を探す旅にでるのでした。
暖かな友情を感じながら・・・。


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