お正月気分はもう終わり!チャロ再開です!
「あれ?ここはさっき通ったぞ?」
迷いの森を長い間歩き回っていたチャロ、道に迷ってしまったようです。
そこへ2頭のシカが歩いてきました。
「あの・・・」
しかし、彼らはリズムに乗って歌の話に夢中です。
「ドはドレミのド♪」
「え?ドはドーナツのドだろ?」
「違うよ。それは日本語だけの話だ。じゃ、レは何のレだか知ってる?」
「あのぅ・・・」
しかし、チャロの言葉が届かない様子に、チャロは彼らの横に駆け寄り、話を聞いていると
「レモンのレだよね?」
「冗談だろう。レモンはエルから始まる。レはアールから始まるんだから違うよ。」
「でも、」
すると、一瞬止まり、また10秒後に動き出すのを目撃!
「でも、日本ではエルとアールは一緒だよ。」
「本当か?じゃ、ミは?」
「ミは・・・」
と通り過ぎてゆきました。
「いったいどういうことなんだろう?そういえば、ガチョウのおばさんにも同じようなことあったっけ?」
その後、チャロは小さな丸太小屋を見つけ、静かにドアを開けます。
「あの、誰かいませんか?」
その部屋はどちらを向いても真っ白で広さもわかりません。窓は空中に浮かび、おじいさんの時計が静かに時を刻んでいます。
「そこで何をしている!」
「わぁ!ごめんなさい。」
突然白衣を着たおじいさんが現れたのです。
「ボクはチャロ。あなたは?」
「わしはトムじい。時間について調べる天才科学者だ。これで充分じゃろ?」
「あのぅ、ここで何をしているのですか?」
「ん?仕事だよ。」
「ボク翔太という少年を探しているんです。知りませんか?」
「知るわけないだろ。誰も来なかった!」
急にチャロの目に涙がこみ上げました。
「長い間探しているんです・・・ウウウ・・・」
トムじいはチャロをかわいそうに思い、慰めました。
「悲しくなるのは、逢いたい気持ちが強いからだよ。わしにもよくわかる。」
「え?」
「ほら、これは現世の孫娘セイラだ。」
そういうと、モニターでセイラを見せてくれました。
「わしは、セイラが子供を生む3時をずっと待っている。」
「わぁ、おめでとう!」
「しかし、いつまでも3時にならない!ナゼだ?待てば待つほど時間はゆっくり進む。ここにきて時間を待っているんだが、その時計ではたったの1時間も針が進んでいない。」
「そんな!」
確かに時計は2時20分を指したままです。
「それでわしは時間をゆっくり進めさせる方法を発見してしまったんじゃ。窓を見てごらん。」
「?」
「えい!」
すると、リスが一瞬止まり、その後また何もなかったように動きだしたのです。
「一人や二人だけなら、時間を一瞬だけとめることができるのだ。」
「すごいね。」
「ワシはな、忙しそうにしているやつを見ると、ちょいと時間を止めたくなるんじゃ。ハッハッハ」
「ふーん。でも、どうしてそんなことを?」
「わしはな、時間と闘って負けた・・・。時間が恨めしいんじゃ。」
トムじいさんは、ゆっくりと話し出すのでした。
