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チャロ2 42話:助け舟

チャロは再び迷いの森で、翔太を探しています。
少し開けた場所で動物たちが集まっていました。ビーバー、スズメ、シカ…。
「ねえ、またあの大ワシが出たんですって?」ビーバーが言うと、
「そうさ。小さな動物を狙っているようだ。だけど、そんな時に黒い影が現れて助けてくれるんだよな。」
「あの、みなさん何を話しているんですか?」とチャロが聞くと、
「知らないのか?黒い影を。」
「黒い影?」
「いつもどこからともなく何かが現れて、助けてくれるんだ。だけど何者か知らないんだ。」シカは言いました。
「だから、私たちは『黒い影』と呼んでいるのよ。」
「なんて不思議なの?黒い影って・・・」
「ふーん、ボク、翔太という少年を探しているんですが、知りませんか?」
「知らないな。」
「私も見たことないわ。」
「そう、ありがとう。」

さらに森の奥深く進んでいると・・・
大きなワシがチャロをめがけて襲ってきました!
「ワァァ・・・!助けて!!」
必死に逃げるチャロ。
と、どこからともなく現れた黒い影が、大ワシに飛びかかった。
すると、大ワシは空高く逃げ去ります。
しかし、今度は大きな岩が、チャロの頭上に!
その瞬間、謎の何者かが、チャロの体を突き飛ばす。
「危ない!」
もうもうたる煙の中でゆっくり立ち上がったその姿!
えっ?
「まさかここでおまえに会うとはな。」
忘れるはずのないあの声?思わずチャロは、
「ドレッド?」
「久しぶりだな?」
「ドレッド?ドレッド!!」
うれしさに泣き出すチャロ。
ニューヨークで迷子になったとき、最初にチャロを助けてくれたボクサー犬のドレッド。
「チャロ、ここで何しているんだ。お前は死んだのか?」
「違うよ。僕は生きている。でも、翔太がここにいるんだ。だから探しにきたたんだよ。」
チャロはこれまでのことをドレッドに話しました。
ニューヨークで翔太と再会したこと、日本に戻ってきたこと、そして翔太がこのチャロをかばってミドルワールドにきたことなど・・・。
「ふーむ。この森は大きい、そして危険だ。略奪者もいる。」
ドレッドは歩き出しました。
「どこ行くの?」
「翔太を探すんだろ?」
「待って!」
うれしくなったチャロはドレッドを追いかけます。
そんなチャロが追いつくのを待つドレッド。
「ドレッド、ドレッドは黒い影なの?森の中で動物たちが話していたんだ。ワシに襲われると、いつも黒い影が助けてくれるって。」
「うん?知らんな。」
そういうとまたゆっくり歩き出すドレッド。
「ドレッド・・・」
「なんだ?」
「ううん、なんでもない。えへっ」
うれしくてしょうがないチャロ。だって、あのドレッドに再会できるなんて夢にも思っていないことでした。

その頃、翔太は迷いの森の別の道を進んでいました。
「チャロ、どこにいるんだよ。」
探して探して歩き回るのですが、風景はぜんぜん変わらないのです。ついに座り込んでしまった翔太。
「ここは寂しいよ・・・。チャロ、チャロ!」
泣き出した翔太に、
「どうしたの?」
上品な白い犬が心配そうに声をかけました。カノン?チャロの母親のカノン?


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