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チャロがふと目を覚ますと、そこは夢に見た日本ではなく、ニューヨークの路地裏でした。「ああ、あの出来事は夢ではなかったんだ・・・」とため息をついたとたん、何かがチャロの足元に投げこまれたのです。それは、1個のベーグルでした。行く当てのないチャロを庇護してくれた、ボクサー犬のドレッドが与えてくれた食事でした。チャロは夢中でベーグルを食べる・・・。

やっとおなかも落ち着いた頃、ドレッドに連れられてあるイタリアン・レストランの勝手口に行くと、女店主のローザが二匹に声をかけてくれました。チャロが新顔だと気付くと、特別にソーセージを与えてくれたのです。しかし、チャロは食べようとしません。ドレッドが「食べろよ」と促しますが、チャロの目には涙があふれていくばかり。

どうしたのかと問いかけるドレッド。

ソーセージ・・・それはチャロにとって特別なものだったのです。飼い主の翔太と最初にであったとき、彼にもらったもの、それがソーセージでした。翔太との思い出をドレッドに語るうちに、チャロはこらえきれなくなり大声で泣き始めます。

もてあますドレッド。ひとしきり泣いたチャロは、落ち着くと、ドレッドにソーセージを分けあって食べようと提案しますが、ドレッドはこう断ります。

「それはおまえのものさ。食べられるときにはいつでも、なんでも食べる。それがこの街のおきてだ。」

ぶっきらぼうなものの言い方をするドレッドに、チャロはドレッドの暖かさを感じるのです・・・

空港から飛び出し、ニューヨークの街を当てもなくさまよう子犬のチャロ。駐車場のおじさんには野良犬あつかいされ、とぼとぼ歩くチャロ。ふと天にそびえる大きな建物が目に入った。その建物は、以前、翔太と泊まったホテルを思い出し、元気を取り戻して一目散に目指しては見たけれど、飼い主のいないチャロではやはり入れてもらえません。空腹で疲れ果てたチャロは、気力も失せて道ばたにへたり込みます。

そのとき突然、誰かにしっぽを踏まれました。チャロの心臓はどうなっていたでしょう?飛び上がって振り向くと、そこには大きなボクサー犬が、いかにも怖そうな顔でチャロを見ています。そして、「ここはオレの縄張りだ!」とすごまれてしまうのです。

チャロはボクサー犬に謝りつつも、日本へ帰るにはどうすればよいのか、その犬に尋ねます。

「日本まで歩いていくと、どれ位かかるの?教えてください」


ボクサー犬はあまりの驚きに一瞬無言になります。そして、思いがけない言葉を口にしたのです。

「日本だと?日本は遠いぞ、お前は生きている間には絶対に帰れない。」

チャロは、ショックで涙があふれ、もう何もする気がしなくてその場にへたりこむ。このボクサー犬は、ドレッドという名前で、「しかたない、今日だけ助けてやるよ」と、哀れなチャロをくわえて歩き始めます・・・


※わずかな時間でこれほどの心細さと恐怖にさらされたチャロ。早く続きが知りたいですね・・・

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