新々英文解釈研究(復刻版)山崎 貞 /佐山 栄太郎
研究社 刊
発売日 2008-12-11
山貞の中でもベストな版を復刻してくれました! 2009-01-14
昭和40年新訂新版の復刻版ですが、最新の昭和54年第9訂版と比較して、各項目の骨格的な構文の種類や解説は極一部を除いて変わりません。大正5年の「新英文解釈研究」と比べたら、99%同じ。佐山栄太郎ほどの学者が骨格的な見出し構文を殆ど変えていないことから、山貞の最初期から、英文を読むのに必要な構文はもれなく入っていると言えます。だからこそ何世代にも渡って、慧眼な人に利用されて来たのでしょう。
勉強する内容は古くありません。肝心の構文は現在の高校の文法授業で習う英文構造と同じです。そもそも本書で勉強しようと思う人は、大学やその後の人生でも、学術的また古典的な英文を読む必要性を感じていると思います。そういう意図ならば、直接的に最適な参考書です。最適な練習問題英文、最適な解説、最適な和訳です。「翻訳家のバイブル」という評価にもその秀逸さは表れていると思います。
「今の受験英語のトレンドにピンポイントに合った英文解釈書」では難易度的なギャップがありすぎて、進学後に改めて苦労すると思います。受験英文のトレンドは変わっても、大学に入って読む文献は変わりません。練習問題は量が多いので、高校生なら時間の問題もあるとは思います。しかし、「奇数問題だけやって、後は受験が終わってから」という様な使い方もできます。実際そういう使い方をした人は多かったはずです。受験生は必要と運用を考えて、参考書をより主体的に、上手く使うべきです。
「現代英文に通じるか」等疑問は、結局単語や熟語の問題だと思います。「会話で通じるか」という疑問は、そもそも口語と文語の違い、「坊っちゃん」や「愛と認識との出発」と同じ口調で喋りますか?、という事と同じだと思います。
この次の第8訂版までの、英語の形式的・表現的類似性で構文を配列したものが、第9訂版になり文法的に纏めた配列になりました。「英文の自然な感覚や流れ」というものをより重視する人には、ある意味小さな事ではありますが、新訂新版の復刻は嬉しいものだと思います。
練習問題は第9訂版が850題、復刻版が1031題で、復刻版のほうが200題程多いです。その中で共通の問題は650題程です。第9訂版で初めて作られた長文問題は、英文としてすばらしいけれども、そもそものメインではありません。
大正5年版は1001題で、新訂新版と半数程同じ問題です。より時事的な英文はその世代毎に入れ替えられて、より人生や社会の真理、処世の心得を含む英文は常に残された訳です。大正5年版には出典が「?年度第一高等学校」や「?年度海軍兵学校」など、現在の教育制度と比べられない程の、超がつく程のエリート校の入試問題からとったものもあります。人によっては、尊敬する学者・政治家や、山本五十六、米内光政などの海軍将校が解いた問題もあるかも知れませんね。年度的にはありますよ。新訂新版に出典が明記されていない問題が多くある理由は、多くの読者が考える通り、大体そういうことでしょう。
それぞれの英文の、内容の時代性は別として、英語を勉強する意味での形式的解説はそれぞれに充実していたのだから、最初期から全部残してくれても良かったと思います。一応は、量も1000以上に保ち続けた新訂新版が一番洗練された版と言えると思います。
有志がいるならば(特に団塊の世代以上かな?)、大正5年版、新訂新版、第9訂版で、1600?1700ほどの問題に取り組むのも一計だと思います。大正5年版は国立国会図書館の「近代デジタルライブラリー」で閲覧可能だし、第9訂版は古書や家に残っている人もいるでしょう。
復刻版で合計1000題程の修業ではありますが、この本で養う根気と思考力、英語力、日本語力は色んな意味で自信になります。
非常にわかりやすく書かれていて、これなら誰でも実践できると思います。
新々英文解釈研究(復刻版) を読めば人生が変わる!とまではいいませんが、毎日が変わるかもしれません。
何をするにも初めの一歩が肝心です。
とはいえ、3日坊主という言葉もあるように、続かなくてあきらめてしまうことも多いです。
何事もあきらめてはダメですね。
自分に言い聞かせてます。やっぱり、続けることが大切です。
まずは、新々英文解釈研究(復刻版) を読んでみて参考にしてみてはいかがでしょうか。
[PR] カロリーカット!
[PR] 大人の恋愛
[PR] 肌荒れは正しいスキンケアから
